- 「レーザー」「塗り薬」「ピーリング」「飲み薬」4つの黒ずみ治療法の比較
- 脇の黒ずみ4つの治療法に関する、治療費用や治療日数、副作用について
- 目的や要望にあった、おすすめの脇の黒ずみ治療法をシラトリ先生が解説!
美容目的の自由診療で用いる薬や材料、機器などは、法律(医薬品医療機器等法)で 承認などがされていない場合があります。
皮膚科や美容皮膚科で脇の黒ずみ治療を受診する際は、どんなレーザーや医薬品を使用するのか必ず確認しておきましょう。カウンセリング時には医師の説明があるので、納得行くまで話を聞いてください。脇の黒ずみ治療に関する効果やリスクを、自分で説明できるほど理解した上で契約してください。
目次
皮膚科や美容皮膚科の病院で受けられる4つの脇の黒ずみ治療法
脇の黒ずみが慢性化している方や、炎症を起こしている方は、皮膚科や美容皮膚科で治療を受けた方がいいです。病院では以下4種類の「脇の黒ずみ治療」があります。
- レーザー
- 塗り薬
- ピーリング
- 飲み薬
早くキレイに脇の黒ずみを治療したい方は、街の皮膚科に行くより、美容皮膚科へ行くのをおすすめします。
皮膚科や美容皮膚科にある4つの脇の黒ずみ治療法を比較
皮膚科や美容皮膚科で受診できる4つの脇の黒ずみ治療について、コストや治療にかかる日数を調査しました。痛みや副作用、脇の黒ずみへの効果も調べたので、治療内容を表にまとめて比較します。
治療方法 | コスト | 治療にかかる日数 | 痛みや副作用 | 脇の黒ずみへの効果 |
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レーザー | 1回:約11,000円 合計:約56,000~225,000円 |
約2か月~1年 |
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色素に反応するレーザーを、弱いパワーで刺激を与えることなく照射する。色ムラをなくし透明感ある肌に導く。 また病院の医療脱毛レーザーは、脱毛による黒ずみ予防につながる。 |
塗り薬 | 1回:約5,000円 合計:約5,000~15,000円 |
約1~3か月 |
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メラニン抑制効果が望めるハイドロキノンと、ターンオーバー促進効果が望めるトレチノインを併用する皮膚科が多い。 |
ピーリング | 1回:約13,000円 合計:約52,000円 |
約1~2か月 |
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古くなった角質を溶かし、表皮細胞を活性・再生させる。ターンオーバーの正常化により、脇の黒ずみへ効果が望める。 |
飲み薬 | 1日:約110円 1月:約3,300円 トータル:約15,000円 |
約3~6か月 |
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メラニン抑制作用が望める飲み薬を処方してもらえるが、他の黒ずみ治療(レーザー・塗り薬・ピーリング)と併用される場合が多い。 |
※初診料や診察料は含まない
シラトリ先生に質問!脇の黒ずみ治療を皮膚科で受けるならどの治療法を選べばいいの?
私ワキクロ子は、「皮膚科でできる脇の黒ずみ治療」について興味をもち始めましたが、なるべく安く手軽に治療したいというのが本音です。シラトリ先生は脇の黒ずみ治療にくわしいので、私の要望にあった治療があるのか聞いてみました。
脇の黒ずみを治療する皮膚科のレーザー2つをくわしく解説!
脇の黒ずみに効果が望める「レーザートーニング」と「医療レーザー脱毛レーザー」の治療費や治療回数・期間についてくわしく解説します。2つの脇の黒ずみレーザーに関する、メリットとデメリットもまとめたので参考にしてみてください。
脇の黒ずみレーザー治療1.レーザートーニング
レーザートーニングは、皮膚の内部に溜まったメラニン色素に低出力なレーザーを反応させ、脇の黒ずみを治療します。レーザートーニングは、脇の黒ずみが薄い方だと2~3か月で効果を実感できますが、黒ずみが濃い方は1年ほどかかり、通院ペースは2週間~1か月に1回です。1回あたりの治療費は1~1.3万円が多く、薬剤を併用する場合はレーザー治療費と別に、薬代が約5,000円加算されます。
治療費 | 1回:約11,000円 合計:約56,000~225,000円 |
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脇の黒ずみが治るまでの回数 | 5~20回 |
脇の黒ずみ治療にかかる日数 | 約2か月~1年 |
- 色素沈着の原因となる皮膚のメラニン色素へ直接照射できる
- 脇の毛穴や乾燥、痒みの悩みにも治療効果が望める
- レーザーは手術と違いメスを使わない治療なので傷跡が残らない
- 皮膚の状態を見て、医師が適切なパワーでレーザーを照射してくれる
- 脇は皮膚が薄いためレーザートーニングで火傷を起こすリスクが高い
- 脇の黒ずみが濃い人は、1年以上あるいは20回ほど通院する必要がある
- 黒ずみが濃い場合は20万円以上するため高額治療となる
脇の黒ずみレーザー治療2.医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛は、脇のムダ毛に含まれるメラニン色素へレーザーを反応させ、脱毛する治療法です。半永久的な脱毛効果が望める医療レーザー脱毛は、自己処理の回数を減らし、埋没毛や色素沈着による脇の黒ずみ予防につながります。
毛周期に合わせてレーザーを照射するため、1~2.5か月ペースで治療を繰り返します。医療レーザー脱毛の料金システムは、5回セットプランや、月額通い放題プランがあるのが特徴です。
治療費 | 1回:約3,600円 合計:約18,000~21,600円 |
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脇の黒ずみが治るまでの回数 | 5~6回 |
脇の黒ずみ治療にかかる日数 | 約1.5年 |
- 半永久的にムダ毛が生えなくなるので脇毛処理の手間が減る
- 自己処理の回数が減り、肌の負担も軽くなるため脇が黒ずみにくくなる
- エステ脱毛より照射パワーが強いので脱毛効果を実感しやすい
- 施術時間が10分程度と短く、仕事終わりでも気軽に通える
- 脇は毛が太いためレーザーをあてた際、脇の中央部分に強い痛みを生じやすい
- 毛が濃い方だと医療レーザー脱毛の治療に1年半ほどかかる
- 脇の色素沈着自体は減らせないので、ホワイトニング効果が弱い
脇の黒ずみのレーザー治療はお悩みにあわせて選ぶとよし
- インティマレーザー:色素沈着による脇の黒ずみ
- 医療レーザー脱毛:埋没毛による脇の黒ずみ
レーザートーニングと医療レーザー脱毛は、どちらも黒色のメラニン色素へ照射する治療ですが、まったく目的の異なる治療法です。照射する対象も、レーザートーニングは皮膚、医療レーザー脱毛はムダ毛と違います。
色素沈着による脇の黒ずみにはインティマレーザー、埋没毛による脇の黒ずみには医療レーザー脱毛がおすすめです。脇の黒ずみレーザーは、ご自身の悩みにあわせて選んでくださいね。
脇の黒ずみを治療する皮膚科の塗り薬3つをくわしく解説!
皮膚科の脇の黒ずみ治療には、以下3つの塗り薬が処方されます。
- ハイドロキノン
- トレチノイン
- ヒルドイド
脇の黒ずみに処方される3つの塗り薬の特徴をそれぞれくわしく解説します。
脇の黒ずみを治療する塗り薬1.ハイドロキノン
肝斑治療にも処方されるハイドロキノンは、「肌の漂白剤」と呼ばれるほど黒ずみ改善効果が高く望めます。ハイドロキノンは色素沈着による脇の黒ずみ(メラニン)の生成抑制・分解作用が望めます。
そのためハイドロキノンは、これからできる脇の黒ずみとすでにできた黒ずみへ効果が期待できるわけです。ハイドロキノンは副作用が強いため、患者の皮膚状態をチェックして、適切な濃度で処方されます。
治療費 | 1回:約5,000円 合計:約15,000円 |
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脇の黒ずみが治るまでの回数 | 約3回 |
脇の黒ずみ治療にかかる日数 | 約3か月 |
- これからできる脇の黒ずみと、すでにできた黒ずみに効果的
- 皮膚科では自分の肌質にあわせた濃度でハイドロキノンを処方してもらえる
- 皮膚科には個人で購入できない高濃度ハイドロキノンも取り扱いがある
- ハイドロキノンはレーザーより合計20万円以上もお得に黒ずみ治療ができる
- ハイドロキノンを塗ると皮膚が敏感になり、日焼けで黒ずみが濃くなる恐れあり
- 熱や光に弱いため冷蔵庫に保管し、処方されたら2か月以内に使う必要がある
- ハイドロキノンは白斑・赤み・皮めくれなど、皮膚に副作用リスクがある
脇の黒ずみを治療する塗り薬2.トレチノイン
トレチノインはターンオーバー促進作用により、脇の黒ずみ改善効果が望めます。「ターンオーバーを2倍にする」といわれているトレチノインは、すでにできた脇の黒ずみ治療に向いています。
皮膚科ではメラニンの抑制作用が望める、ハイドロキノンとトレチノインを併用した治療法がよく使われています。トレチノインは肌の潤いやコラーゲン生成も増やすため、脇のアンチエイジングにもぴったり。
治療費 | 1回:約6,000円 合計:約18,000円 |
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脇の黒ずみが治るまでの回数 | 約3回 |
脇の黒ずみ治療にかかる日数 | 約3か月 |
- ターンオーバーを促し、すでにできた色素沈着による脇の黒ずみを改善
- アンチエイジングにも有効的で、潤いや弾力を高め若々しい脇に導く
- 1回6,000円と手頃な価格帯なうえ通院回数も3回と少ない
- ハイドロキノンと併用することで、効率的な脇の黒ずみ治療を実現
- 皮膚への副作用リスクが高く、炎症や皮めくれが高い確率で起こる
- メラニンの生成抑制効果がないため、黒ずみは増え続けやすい
- ハイドロキノンと併用するケースが多く2つの薬を塗るのが大変
脇の黒ずみを治療する塗り薬3.ヒルドイド
ヒルドイドはヘパリン類似物質を主成分とし、保湿・ターンオーバー促進・抗炎症3つの効果が期待でき乾燥や血行障害に処方されます。肌を強くすることで黒ずみに負けない脇を目指せます。
ヒルドイドは赤ちゃんに敏感な肌やアトピー性皮膚炎の方でも使えるほど低刺激。軟膏
・ローション・フォームと3種類から選べ、夏はさっぱりしたローション、冬はしっとりした軟膏と使い分けもできます。
治療費 | 1回:約350円 合計:約11,000円 |
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脇の黒ずみが治るまでの回数 | 約30回 |
脇の黒ずみ治療にかかる日数 | 約2.5年 |
- ハイドロキノンやトレチノインより皮膚への副作用リスクが少ない
- 保湿やターンオーバー促進効果が望めスベスベ肌を目指せる
- ローションや軟膏、フォームと色々なタイプ・テクスチャから選べる
- 健康保険が適応されれば1本350円ほどで入手できてお得
- メラニン抑制作用がないため脇の黒ずみ改善に2年以上かかる
- 脇の黒ずみには効果が弱いため、改善するのに30回も通院が必要
- 脇の黒ずみは美容診療扱いになるため保険がきかずほとんど自費となる
脇の黒ずみを治療する皮膚科の塗り薬はハイドロキノンがおすすめ
皮膚科では脇の黒ずみにハイドロキノン・トレチノイン・ヒルドイドが処方されます。なかでも脇の黒ずみを効率的に治療できるのはハイドロキノンです。
ハイドロキノンを推奨する理由は、脇にできた黒ずみとこれからできる黒ずみ両方に改善効果が望めるからです。ハイドロキノンは副作用リスクが高いことを知ったうえで、正しく使える方や、肌が丈夫な方なら向いています。